簿記3級の勉強を始めようとテキストを買いに行ったけど、種類がたくさんあって何を選べばいいかよくわからなくなるかと思います。簿記3級は、独学で勉強する人も多いので、テキストも様々な種類が書店には販売されています。たくさんのテキストがありますが、それぞれの出来はピンキリで、同じ出版社であっても全く違うタイプのものが溢れています。
テキストは何冊も買って読むものではないので、自分に合った一冊を慎重に選びましょう!
ここでは、簿記3級テキストの選び方と実際のおすすめテキストを紹介します。
まず、簿記3級のテキストを選ぶ時のポイントについてお話しします。
(1)最新テキストを選ぶ
(2)勉強方法に合わせる
(3)例題が多いものを選ぶ
(4)解説が丁寧でわかりやすいものを選ぶ
(5) 本試験レベルの問題が掲載されているもの
これらのポイントを意識してテキストを選ぶと、より効率的に勉強できるでしょう。
目次
1.簿記3級のテキストを選ぶ時のポイント
(1)最新テキストを選ぶ
簿記3級を勉強する時は、必ず最新のテキストを購入してください。毎回、簿記試験の内容が更新されている可能性があるため、古いテキストを買ってしまうと最新の試験範囲をカバーできていない場合があります。また、直近の過去問もないので、出題の傾向がつかみにくく、後々新しいテキストを買うことになるのであれば最初から新しいものを買っておいた方が効率よく学べます。
受験勉強中の方の中には過去に簿記3級を勉強していて、その時の古いテキストを使いまわしたい方もいるでしょう。しかし、最新のテキストを購入した方が、もっと効果的な勉強ができます。試験範囲の変更や出題傾向を知るために最新テキストを選ぶようにしてください。
(2)勉強方法に合わせる
簿記のテキストは種類によって進め方が異なっていて、文章だけ解説するものや図解やイラストを多用しているもの、マンガ形式などもあります。そのため、自分の勉強方法に合ったものを選べば、学習効率が高まります。
漫画やイラスト形式は、視覚的に知識を吸収でき、堅苦しい文章を読むことが苦手な人でも勉強しやすいです。
(3)例題の多いものを選ぶ
簿記3級合格をする上で、試験問題に慣れておく必要があります。各章ごとに例題が多く記載されていれば、すぐに復習でき知識が定着しやすくなりまし、多く問題を解けるので実践力が身につけられます。
簿記3級を合格するために、学習した内容をなるべくアウトプットする機会を増やしましょう。そのために例題の多いテキストを選べれば、試験本番もスムーズに問題を解くことができます。
(4)解説がわかりやすいものを選ぶ
テキストの問題を解いたときに回答についての解説が丁寧で分かりやすいテキストを選ぶことをお勧めします。具体的には、解答がただ書いてあるだけでなく、試験時間中に効率的に解く方法や問題文を読むときのポイントなども記載しているようなテキストがお勧めです。なぜその答えになるのかが、きちんと丁寧に説明されていれば、疑問解消も早く基本を知って応用への知識の定着が可能です。
また、解説を読んでポイントを押さえれば、本試験で解答を導くのにかかる時間も短縮できるので、解説が問題ごとに細かく書いて、どう知識を活用すればいいのかまでわかるテキストを選んでくださいね!
(5)本試験レベルの問題が掲載されているもの
簿記は簿記の知識だけでなく、記帳技術に関する理解が必要となります。ただ、簿記3級の試験はあくまで紙上のテストなので、高得点を取るためのテクニックがあります。短期間で合格するためには、本試験本でも使える回答テクニックが説明されているテキストのほうが優れているといえるでしょう。
本試験で合格するためには簿記についての基礎的知識を固めることが最重要ですが、本試験レベルの問題に対応できる応用力がなければ合格できません。ただ単に簿記の基礎をわかりやすく書かれているテキストではなく、本試験レベルの応用問題の解き方にも触れているテキストを選びましょう。
2.おすすめテキスト
(1)スッキリわかる日商簿記3級
「スッキリわかる日商簿記3級」のテキストは初学者からの多くの支持を集める人気のテキストです。図表やイラストがたくさん使われており、さらにフルカラーのテキストなので、諸学者がよく理解しやすいような内容・構成となっています。
また、本書にはチェックテスト用の冊子も付属されており、取り外し可能でホチキス留めをすると別々に利用することも可能です。このテキスト1冊で、インプットとアウトプットが同時にできる便利なテキストです。
★メリット
・図表やイラストがたくさん使われていて初学者が理解しやすい
・問題集がテキスト付属されているので、学んだ内容をすぐに復習できる
★デメリット
・フルカラーが苦手な人は選ぶべきではない
・初学者向けのため、深い論点までは掲載されていないので、次の級も考えている方には物足りない可能性がある
参考:Amazon「スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記3級」
(2)みんなが欲しかった簿記の教科書
「みんなが欲しかった簿記の教科書」は、(1)のスッキリわかる簿記3級と同じくらい人気の高いテキストとなります。こちらのテキストも全ページフルカラーなので、初学者がイメージしやすく理解しやすい内容のテキスト構成となっています。違いとしては、「スッキリわかる簿記3級」よりも、論点を少しだけ深く解説してくれています。
また、重要なポイントは図解でまとめられているので、復習するときに使いやすいと評判が高いです。
★メリット
・「スッキリわかる簿記3級」よりも論点が少しだけ深く解説してくれている
・重要なポイントは図解でまとめられており、復習に使いやすい
★デメリット
・フルカラーが苦手な人は選ぶべきではない
・図解でなく文章で理解したい方は、「よくわかる簿記シリーズ」がおすすめ
(3)イメージで攻略 わかる! 受かる! ! 日商簿記3級
フルカラーのイラストや図解で解説しており、仕訳アプリと連携して学習することができる、初学者向けのテキストです。用語が多くて覚えにくい勘定科目をキャラクター化するなどの工夫もあり、さらにステージ分けされているので、テキストを進める度に達成感があります。
本試験を想定した模擬問題集も同時収録されているので、時間制限を設ければ実際の感覚を身に着けられます。無料の仕訳アプリはちょっとした時間での学習でき、まとまった学習時間の確保が難しい方にもおすすめのテキストです。
★メリット
・ネット試験対策が可能
・フルカラーテキストやキャラクターなど楽しく学べる
・仕訳アプリつき
★デメリット
•電子書籍だと練習問題がやりにくい
•フルカラーが苦手な人は選ぶべきではない
参考:Amazon「イメージで攻略 わかる!受かる!!日商簿記3級 テキスト&問題集」
(4)簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 テキスト&問題集
勉強が苦手な人でも楽しんで学べるパブロフ流の参考書で、公認会計士のよせだあつこさん著書のテキストとなります。ネット試験にもしっかり対応しており、パブロフ簿記のWebサイトからネット試験を体験することができます。
★メリット
・ケースごと四コマ漫画がある
・パブロフ簿記のWebサイトからネット試験を体験できる
・著者への質問することが可能
★デメリット
・マンガ形式は合わないと思う方には向かない
・事前の知識がある程度という方には内容が優しすぎるように感じる場合がある
参考:Amazon「簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 テキスト&問題集」
(5)合格テキスト 日商簿記3級 Ver.14.0
網羅的で王道的なテキストとなります。TACの簿記検定講座の公式教材なので、信頼性抜群で、安心して使えるテキストです。大判のB5判、2色刷りで見やすく書き込みしやすい仕様です。将来的に2級や1級へのステップアップを考えている方には特におすすめのテキストとなります。
★メリット
・TACの簿記検定講座の公式教材で信頼感抜群
・大判のB5判2色刷りで見やすく、書き込みしやすい
・簿記3級の論点が網羅されている
★デメリット
•大判のB5判なので、約600gとなるため重い
•上の級を目指す方向けの内容も網羅的に含まれてるので、3級だけ必要な人には情報が多すぎる
参考:Amazon「よくわかる簿記シリーズ 合格テキスト 日商簿記3級 Ver.13.0」
おわりに
上記でご紹介した書籍はそれぞれ長所と短所がありますが、いずれも初学者が簿記3級を合格するまでに必要な知識が身に着けられる内容になっています。
ぜひ、自分の好みに合わせて、お好きなテキストを購入して、簿記3級を合格してください!
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