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簿記2級と3級の違いとは

2023/09/05

資格情報

簿記2級と3級の違いとは

日商簿記検定には3級・2級・1級と3つの種類があります。

この中で、簿記3級と2級は数多くの社会人や学生が取得を目指す人気の資格となってます。しかし、試験内容や難易度などの違いについて知らないという人もいるのではないでしょうか。内容を知らないと、どちらから勉強をすれば良いのか、どのような勉強をすれば良いのかわからなくなり、これらの資格を効率的に取得することは難しくなってしまいます。

1.簿記3級と2級の試験範囲の違い

日商簿記には、2級・3級の、特徴として、2級は、商業簿記・工業簿記を学び、就職・転職に有利な資格となり、3級は、初歩的な商業簿記を学ぶ基本レベルとなります。

まず、簿記3級は、会計知識を示す最低限に必要な資格試験と位置付けられます。そして、2級を受験する場合に簿記3級の合格は受験要件に必須はありませんが、簿記3級と同等の知識がないと2級の合格は難しいといえます。簿記3級では基本的な商業簿記を学び、小規模な企業における企業活動や会計実務を踏まえて、経理関連書類の適切な処理を行うための知識が求められます。

具体的には、第1問:仕訳問題、第2問:帳簿記入及び勘定記入問題、第3問:決算整理絡みの総合問題が出題範囲です。

▼参照:簿記3級の難易度と合格率は?勉強時間の目安や合格率、メリットについて

一方、簿記2級では簿記3級の知識に加え、高度な商業簿記や工業簿記を学び、財務諸表の数字から経営内容を把握できるまでの、企業活動や会計実務を踏まえた適切な処理及び分析を行うための知識が求められます。

なので、合格率は簿記3級の場合は、30~40%台を推移し、簿記2級においては20~35%台といわれています。やはり、知識の深さが違うので難易度と共に合格率も下がります。簿記2級では3級と比較して加わる大きな出題範囲は、本支店会計、連結会計といえます。

本支店会計とは、会社において本店と支店がある場合に適用する会計処理の方法のことです。本店と支店、あるいは支店同士の取引について、一つの会社では発生しない勘定科目である本店勘定や支店勘定を使用して会計処理を行っていきます。

本店では本店の独立した財務諸表を作成し、支店でも支店の独立した財務諸表を作成することになります。そして、決算時に支店の利益を本店に振り替えて合併財務諸表を作成することが目的となります。

簿記2級の試験問題

では、簿記2級の試験問題の範囲を見ていきましょう。

第1問〜第3問:商業簿記科目

第4問・第5問:工業簿記科目

上記のような問題傾向となり、各問20点満点となります。合格をするためには、70点以上の点数を取ることが必要になります。

なお、商業簿記科目の内訳は、

第1問:仕訳を記入する問題

第2問:帳簿組織の問題

第3問:試算表や財務諸表の作成の問題となります。

本支店会計は、第1問から第3問のいずれの問題でも出題をされる可能性があります。

出題頻度が少ないから、勉強しなくて良いということはないですが、出題範囲の広い2級では学習においての優先順位をつけて効率よく進めることも作戦の一つとなります。

▼参照:簿記2級の難易度と合格率は?勉強時間の目安や合格率、メリットについて

2.初心者は何級から受ければよいのか?

日商簿記は、何級からでも受験することができます。なので、学生時代に経済学部や商学部、簿記の授業をとって簿記を学んだ人は2級から始めてもいいかもしれません。また、全くの簿記初心者の人は3級から受験することをおすすめします。最近の資格学校や通信講座では3級と2級をセットコースとして出しているところも多いので、これらを受講して、3級を飛ばして2級を受験する場合もあるかと思います。

このように今は様々な資格学校や通信講座で簿記検定を受講できるようになりましたが、果たしてこのようにお金をかける必要のある資格なのかと疑問に思われる方もいるかもしれません。独学可能かについては、簿記3級であれば独学でも十分合格可能となります。

2級も独学は絶対無理とまでは言いませんが、複雑さがますので、上記のような講座を利用するのもおすすめです。

また、独学だとモチベーションが続かない!という方も、専門学校などを利用したほうが良いかもしれませんね!

3.簿記2級と3級を同時受験できる?

日商簿記は午前中に3級と1級試験があり、午後に2級試験があります。そのため2級と3級を同じ試験会場で受験することが可能です。

ただ、同時受験の判断ですが、試験料もダブルでかかりますし、試験時間も長時間になってくるので、集中力がもたないで両方落ちてしまっては、元も子もないので慎重に行ってください。単なる効率性だけでなく、同時受験でも確実に合格できるという自信がある場合にチャレンジしてみるのが良いのではないでしょうか。

4.簿記2級を飛ばして、1級を受験できる?

日商簿記検定は、何級からでも受験ができるので、もちろん簿記2級を飛ばして1級を受けることも可能となります。ただし、1級は2級の学習内容をベースにさらに難しくなっているため、そもそも2級レベルの知識がないと試験勉強はとてつもなく困難な道のりとなることが予想されます。特に、ここ数年では試験範囲の改定があり、試験の内容が以前と変わってきています。なので、簿記2級の過去問に挑戦して、実際のところ自分に2級と同等の知識があるか確認してから判断することをおすすめします。

これまで簿記2級と3級の違いについて述べてきましたが、この簿記の資格はまだ取得するだけでは、宝の持ち腐れになってしまいます。取得した後にこれをどう活かすかまでを考えて、どの資格をとるか選択してくださいね。

例えば、事務・経理職を目指す場合には、日商簿記は2級からが評価の対象となってきます。ただし、未経験者の場合には、書類審査ではただ資格があればいいのではなく、「資格+α」が求められてきます。この「+α」とはこの会社で、自分はどんなことができるか?ということが求められます。ExcelなどMicrosoft Office知識や、これまで培ってきた経験、他の資格と組み合わせてアピールできることがあるかと思います。簿記の資格を活かして、みなさんが目標に近づけるよう、これからもご支援できたらと思います!

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