find your job COLUMN

とんがりコラム

CATEGORY
ARCHIVE

簿記3級を独学で勉強する方法と必要なもの

2024/01/06

資格情報

簿記3級を独学で勉強する方法と必要なもの

簿記の勉強には、専門用語などが出てくるので理解が難しいと感じる人もいるかもしれません。しかし、実は独学でも合格が期待できる資格なのです!特に簿記3級は、合格率が約50%前後と通常の資格の中でも高いので、簿記の勉強経験が無い方でも独学で合格の可能性が大いにあります。 

簿記3級の難易度と合格率は?勉強時間の目安や合格率、メリットについて

 本記事では、簿記3級に独学合格するための方法や準備しなければならないもの、コストも含めてお話したいと思います。

1.簿記3級の独学方法

(1)テキストで独学

この方法は、簿記3級の独学勉強においては、王道の方法です。知識をインプットするための「テキスト」と、実際に問題を解く「問題演習・過去問」を購入して、学習していきます。テキストで独学をするメリットは①費用が安い、②自分のペースで勉強できる、③書き込みができることです。

一方、デメリットは、①能動的に勉強する必要がある、②質問ができない、孤独を感じやすいことが挙げられます。

(2)YouTubeやブログ・Webサイトなどで独学

最近は、簿記3級の解説をするYouTubeやWebサイトも登場していて、手軽に勉強を始められます。

YouTubeやブログ・Webサイトで独学をするメリットは、①手軽、②費用がかからない、③気になった単語などを検索できることです。デメリットは、①試験範囲を網羅的に勉強することは難しい、②誰でも発信できてしまうため情報の信憑性が薄い可能性があることです。

ほかの勉強方法を軸にして、わからない部分はYouTubeやネットで検索し理解を深めるといった使い方がおすすめです。

2.独学が向いている人の特徴

独学が向いている人は、下記のような特徴のある人でしょう。

・自ら能動的に勉強できる

・自分でモチベーションが維持、コントロールできる

独学は自分のペースで勉強できるというメリットがありますが、一方で誰も管理や指導をしてはくれません。そのために自己管理ができない人ですとダラダラと勉強してしまい、一向に合格がすることができなくなってしまう事もあります。

スケジュール管理などの自己管理ができて、誘惑に打ち勝って自ら勉強ができ、分からない箇所を自分の力で調べて解決できる人が独学に向いていると言えます。

3.独学での学習時間とスケジュール管理方法

簿記3級取得のために必要な勉強時間は、簿記の知識がない初心者の場合は「100時間以上」と一般的にいわれています。最低でも試験の3カ月ほど前から勉強を始めるのが賢明といえます。

具体的には、まずテキストと問題集を併用しながら基礎を固めてから、過去問題集で出題傾向や自分の苦手なポイントを把握します。最後に、予想問題集などで自分の弱点をなくしていく、という流れがオススメです。

続いて必要なものは、試験までの学習スケジュール感覚です。資格スクールに通う場合には、スクール側からある程度スケジュールを提示してもらえるでしょう。これに対し、独学の場合にはスケジュール管理をしてくれる人がいないので、自分自身でスケジューリングするほかありません。

なので、先ほどざっくり3ヶ月というお話をしましたが、この期間を目安にスケジュールを立てていくことになります。

ざっくりのイメージですが、 なので、前半の1カ月半で基礎を固め、後半の1カ月半で問題演習をやり込むという形で勉強を進めると良いでしょう。

 テキストは、目次の項目別にやる日を決めてしまう方法やページ数を勉強時間で割って今日どこまで進むべきかを考える方法などがあるので、自分がやりやすい方法で臨みましょう。

どれにせよ、勉強のペースを自分で考えることは、簿記3級に独学合格する上では必須の項目です。詳しいスケジュール管理などは、下記の過去記事も参考にしてみてください。

【簿記3級】受験前に知らなきゃ損!1ヶ月で合格する簿記3級の勉強スケジューリング~おすすめ参考書もあせて紹介~

4.簿記3級で準備しなければならないもの3選

これまでは、独学での勉強方法や時間、スケジュール感についてお話してきました。それと同時に簿記3級受験のために準備しなければならない物についても確認していきます。

(1)電卓の準備

これは簿記の試験を受験するには、必須中の必須アイテムといえるでしょう。もちろん電卓なしでも受験することも可能ですが、数千万、数億という金額規模を暗算に頼るのは現実的ではないですよね、、、。なので、まずは電卓を用意することになりますが、基本的なスペックとしては、12桁表示・メモリ機能ありのものを選びましょう。

電卓には様々な種類があり、試験中に持ち込めないタイプやこめちゃくちゃ便利な機能もあったりします。簿記3級を足がかりに2級や1級、公認会計士・税理士とステップアップを考えているなら、しっかりした電卓を購入しておくのがオススメです。きちんとした電卓の選び方は、下記の記事を参考に選んでみてください!

 経理職で使える計算機選びのポイント・電卓3選

(2)簿記3級のテキスト・演習問題集/予想・過去問題集の準備

次に必要なものは、簿記3級のテキストと演習問題です。今は色々な出版社のテキストがたくさん販売されています。色々売られているので迷ってしまい複数のテキストに手を出してしまうよりは、わかりやすいテキスト1冊に限定することがオススメです。簿記は、これまで義務教育などで勉強してきた内容とは大きく異なる概念の試験なので、簿記3級合格を目指す上では簿記の根本的な仕組みや概念を理解しなければなりません。

そして、テキストと同様に簿記3級の予想・過去問題集も必須準備事項です。なぜなら、“今回どんな問題が出される可能性が高いのか”や“いつも出題される問題はどんなものかのか”といったことを知ることができるためです。

そして、予想・過去問題集を選ぶポイントは、なるべく問題数が多く解説が充実しているものを選ぶと良いでしょう。また、ネット試験を考えている方は、こちらに対応しているテキストもありますので、該当テキストを選ぶと良いです。オススメのテキストについては、下記の記事を参考にしてみてください。

簿記3級テキストの選び方をまるっと3分で解説! ~おすすめテキストもご紹介~

問題集は本番と同じ時間や環境を整えて、本番緊張したり手間取ったりしないようにしっかり準備しましょう!そして、間違えた問題は確実に解けるようになるまで復習してください。

(3)お金の準備

これまで事前準備として、電卓やテキスト・演習問題集が必要だとお話してきました。必要なものを準備するには、どうしてもお金がかかります。実際、独学で簿記3級試験を受けるためにどれくらいかかるのか見ていきましょう。

まず、電卓は選ぶものによってピンキリと言えますが、きちんとしたものを選ぶとざっくり3,000円〜5,000円が相場になります。また、テキスト・演習問題及び予想・過去問題集はいずれも1,000円〜1,500円ほどあれば購入できます。

そして、実際の簿記3級の受験料は2,850円となります。

 上記の費用をまとめると

・電卓:3,000円〜5,000円

・テキスト/演習問題:1,000円〜1,500円

・予想/過去問題集:1,000円〜1,500円

・受験料:2,850円

これらを合計すると、約8,000円〜10,000円ほどかかることになります。

最後に簿記3級に合格するためのコツは、“勉強方法をコロコロ変えない”でやることです。最初に決めた勉強方法で、最後までやり抜くことが、一番効率的な合格への近道です。

途中でテキストや勉強方法を変えてしまうと、どこまで勉強していたのか、使われている単語やニュアンスなどが変わってよく分からなくなってしまいます。どうしても、テキストなどが合わない場合は仕方ないですが、できるだけ変えないように最初に合っているものを熟慮しましょう。

そして、必ず問題演習を繰り返し解きましょう。テキストを1週回すなどインプットがある程度できたら、実際に過去問などの問題演習を解き始めましょう。

問題を解く中で、自分が理解できていない部分が明確になり、本試験の感覚も掴んでいきましょう。全部を完璧にインプットした後で問題演習を解くと効率が悪くなります。問題を解きながら、分からない部分は改めて知識をインプットして、再度問題を解くことで知識を構築し効率的に勉強しましょう!

コラム一覧へ戻る

  • 企業担当者様へ
  • 友だち追加