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経理は転職しやすい?売り手市場の理由と市場価値は?キャリアチェンジは可能?

2023/07/11

就職活動(就活・転職)

経理は転職しやすい?売り手市場の理由と市場価値は?キャリアチェンジは可能?

どこの企業にも存在する経理ポジションは企業の数だけポジションがある、と言っても過言ではありません。ただし、最近ではAIに代わるポジションともいわれている経理職。実際のところどの程度転職やすいの?と思われる方も多いのではないでしょうか。今回は経理のお仕事紹介歴10年超のエージェント視点で経理職の転職に触れていきたいと思います。

経理職は転職しやすいは本当

企業の数だけポジションがある経理ですが
現在経理職に就いている方の転職は難しくない状況にあります。

ただ、最近はAI(人工知能)やシステムを使いこなせるか?という点にも注目して採用をしている企業も多くなってきているので、今までアナログ体質の会社に所属されていた方は苦戦されている傾向であると感じます。

また、新型コロナウイルス流行を機に社内チャットやクラウドシステムの導入をされた企業も多く、導入経験を問われることも増えてきました。

ただ日時業務をしていました、というだけでなく色々な視点からニーズが出ているのでしばらくはクラウド対応等も注目されるポイントになるかな、と感じています。

同時に経理未経験であってもシステム系に強い方であれば重宝される傾向にあります。

システムを導入する際には基礎情報などを整備したり新システムにマスター登録をしたりと、経理スキル以外のスキルも必要となります。転職する際に経理の経験はなくとも、システム導入のプロジェクトメンバーで活躍した、などの経験があると有利になります。

どういう人が転職で有利?

上記でも触れましたが転職で有利なスキルとして

“AI(人工知能)、システムと上手く付き合える人”があげられます。

数年前までは頭でしっかりと理解をして手書きで経理が出来る人が大変重宝されていました。

当時はシステムに頼りすぎて頭で理解できていない人はNGという会社が多かったですが、最近では頭で理解して出来てもシステムに反映できないと困る…との声がとても増えました。

時代の変化とともにシステムを使用しない選択肢はなくなってきたことが大きく影響していると感じます。

そのため、システム(AI)と上手く付き合うことが転職で求められ、そのスキルを保有している方が有利になっています。

↓手書き時代の勘定科目印(これを伝票にひとつひとつ押していたのです!!)

手書き時代の勘定科目印

余談ですが、手書きとシステムを二刀流で使用している会社がまだありますが

システムを導入しているのであれば、時間がもったいないので手書きは廃止することをお勧めします。

廃止できない理由が承認印が押せない、などであればその廃止できない理由を解決する方法を社内で考えることをお勧めします。

これから経理はインボイス制度をはじめ電子帳簿保存法など、国の方針によりさまざま業務が増えてきます。

今のうちに見直しできる業務は見直ししておき、これからの時代にあった対応が出来るとよいですね。

経理はAIにとって代わる職種?

さきほど“AI(人工知能)、システムと上手く付き合える人”と表現しましたが、数年前から経理職はAI(人工知能)に仕事が奪われる!との記事が出回りました。確かに上記で触れたように仕事を分散する時代になったと思います。

AI(人工知能)の仕事は下記のようなことがあります。

  • 会計システムに銀行データを連携し、仕訳の登録を行う業務(伝票の記帳や仕訳)
  • 社員が立替えた経費を該当する科目で選ばせ勘定科目に変換する業務
  • 添付資料の数字の読み取りなどはAI(人工知能)

人間が行う仕事は下記のようなことがあります。

  • AI(人工知能)が行った業務が適正であるかの確認
  • 銀行振り込みのデータの再確認・承認業務
  • 銀行・経営会議・役員会等での報告業務

すべての業務がAI(人工知能)に奪われるという訳ではありません。

ただ、その環境下でいかに自分の存在価値を出すかが転職で必要になると考えられます。

そして最も重要なスキルがコミュニケーション能力です。経理職だとコミュニケーション能力が不要という声もありますが、中小企業で転職をうまくされている方の多くはコミュニケーション能力に長けている方だと感じます。

転職時にPRすべきAI(人工知能)との付き合い方とコミュニケーション能力

コミュニュケーション能力がなぜ必要かという点ついては想像がつくと思いますが

AI(人工知能)に持ち合わせない能力の大きな特徴にコミュニケーション能力があげられます。

AIでも人の感情を読み取ることが出来るようになる時代は来るようですが、経営会議等では報告業務だけでなく、経営幹部の方々の経営方針等についての意思をくみ取ったり、その場で必要な数値情報等を提供したりとその場でしか出来ない行動が求められます。

AI(人工知能)にはAIの良さがありますが、人でなければ出来ないこともたくさんあります。

そして経理は経営者とはもちろん、他部署の社員の方、株主など多岐にわたる人との関わりがあります。

交流の機会は多くはありませんが大変重要なポジションであることは間違いないですし、その際にコミュニケーション能力を求められることとなります。

経理職への転職理由で多いこととは

経理経験者の方は経理職へ転職する際、どのよう理由で転職するのでしょうか。というご質問を頂くことが多くあります。営業であれば販売するもの、顧客層の相違があるが経理ってどこの会社でも同じでは?と思われるようです。

しかし同じ経理でも

・大企業の為、縦割り業務の会社でなかなか担当業務が変わらない

※入社以来ずっと売掛金の担当をしている…。ずっと固定資産の管理をしている…。など

・業績不安

※数字が見える分、早期に退職(転職)する方が多くいますが退職理由としては危険です。会社の業績が悪くなったらまたすぐに退職(転職)してしまうの?ということになります。

・会社がアナログでデジタル化する可能性が低い

※紙文化から抜けられない会社がまだまだあります。Excelを使いこなせる人が自分しかいない、という方もいます。

・中小企業で経理だけでなく労務系のキャリアもつけたい

など、様々な理由があります。

経理職で転職するなら何に注目する?

経理スタッフ~経理マネージャー、経理部長といったポジションやIPO準備企業、大企業・中小企業・ベンチャー企業など選択することは色々あります。

ライフワークバランスや転職後のキャリア等、ご自身にあった道を様々想像してみてください。

同じ経理でも通年で残業ほぼなしの組織もあれば月末月初は毎日4時間の残業のある会社、決算期はほぼ終電が続く…など様々です。

決算期以外はほとんど残業がなく決算期のみ残業がとても多い会社は月次決算をきちんと締めていない会社もあります。

面接の際に月次決算の質(すべての残高をしっかり把握しているのか?アバウトなのか?)などについても触れてみてもよいかも知れません。

さいごに

色々書きましたが、面接に行ってみるとこれがやりたい!と自分で見えなかった自分の希望が見つかるかもしれません。どんな会社でも重要ポジションであることには変わりません。素敵な会社が見つかることを祈っています(^^*)

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