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【経理未経験者向け】簿記2級がマスト?20代だからこその経理転職メリット・ポイント教えます!

2023/06/15

就職活動(就活・転職)

【経理未経験者向け】簿記2級がマスト?20代だからこその経理転職メリット・ポイント教えます!

経理職に就きたいと心に決めたら簿記を取得する方が多いと思います。簿記は実務で活かせることはもちろんですが、経理に就きたい!という気持ちをPRする最大の武器になります。

そのため、実際には2級の工業簿記は実務で活かしきれないことがほとんどですが、最近では簿記3級は大学でも取得したりと保有者が増えていますので差別化という意味も含めて転職を希望されている方には簿記2級までの取得を推奨しています。

経理未経験者であれば20代で転職するべき?

未経験で転職するなら20代での転職をお勧めします。アウトソーシング会社や会計事務所であれば入社間もなく決算業務にも携わることもありますが、事業会社の経理担当であれば、1年間在籍してはじめて一通りの業務に携わることが出来ます。

経理の主な業務は日次決算業務となり、月初に前月の動きをまとめるのが月次決算業務となります。

そして月次決算業務を取りまとめて最終的に締める業務を年次決算業務といいます。早いうちから経理職に就くことで、この年次決算業務を経験する回数が増やせることで転職にも優位になります。

経理未経験者であれば派遣から始めた方がよい?

転職希望のヒアリングをしている際、「どうしても決まらなければ派遣」という言葉をたまに耳にします。

社員が難しければ派遣で、ということであると認識していますが(私も未経験での就職を希望している際、派遣登録も行きました)経理未経験での派遣就業はとても難しい現状があります。

そして経理という職種柄、派遣で任せて頂けるお仕事は多くの場合、業務制限がかかっています。そのため、一人経理経験者の方々を除き、未経験で経理を一通りできる案件はほぼないと考えてよいと思います。

経理の人材はたりていない?

経理職は売上に直結する仕事ではありません。

そのため、最低人数で回している会社がほとんどであり、新卒の経理職の求人がほとんどないことからも分かるように、営業職などに比べると求人は多くありません。

ただ、30代の幹部候補を求めている企業はとても多い状況です。

20代では経理の全てが経験出来なくてもジョブローテーションを組んでいる会社や将来的に担当の幅が広がる可能性のある企業様に就職することをお勧めします。

20代は「やる気」やポテンシャルを評価される

冒頭に触れた通り、未経験で経理に就きたいという場合、簿記2級が評価される最大のポイントになります。

少し前であれば簿記検定はネット試験ではなく、年3回の統一試験でしたので“簿記勉強中”という説明も通用したのですが、今は毎日でも受けられるネット試験があります。

そのため、出来ることならば転職活動開始前に簿記2級を取得しておくことをお勧めします

最低でも3級は取得しておき、「2級は現在商業簿記まで習得しています。先月から工業簿記の範囲に着手しています」くらいの説明が出来るとベストです。※面接では信憑性を問われますので嘘はNGです※

また、簿記とは日本商工会議所が主催している日商簿記検定を指します。全商簿記検定は全国商業高等学校協会が主催の主に商業高校に通う高校生を対象とした試験となりますのでご注意ください(日商簿記2級≒全商簿記1級です)

会社の規模や業種などを確認する

経理職として転職するうえで大切なこととして、

・会社の規模

・自身の業務内容

があげられます。

まず、会社の規模は大きすぎず、小さすぎず、ということがポイントです。

大きすぎると経理の中の10%程度の仕事しか担当できない場合があります。(例えば、請求書発行のみ、売掛金の管理のみ、という感じです)

小さすぎると処理がほとんどなく、経理としてのキャリアが積みきれない可能性があります。

どんな業務があるのかはしっかりとヒアリングが出来るとよいと思います。

尚、業務内容については上記に追加して中小企業では経理が総務・労務を兼任することがあります。

会社によっては総務・労務の仕事も含めて“経理”と呼ばれていることもありますので、面接の際にはしっかりと確認をすることが必要となります。

企業様に訪問し、求職者ニーズを伺う際に経理担当者の方で電話対応が苦手、という方が多くいらっしゃると言われることが多くあります。

質問をする際には、いやだから聞いているのかな?と思われてしまうと勿体ないので…ご注意ください。

20代での経理の転職のポイント

本気で経理に就きたいという気持ちがあればどんどん面接を受けていきましょう。

また、経理とはどのような仕事なのか?ということを今一度しっかりと研究して面接に臨みましょう。

志望動機の中で経理がやりたい!ということはもちろんですが、

なぜ“この企業での経理”がやりたいのか?ということもしっかり固めることがポイントです。

業界に興味があるといった他、会社の理念・ビジョンなど経営的な視点でもしっかり企業研究をすることが望ましいです。

さいごに

自分自身の就職活動を振り返ると大変恥ずかしいことに、給与計算など、経理ではない仕事を経理だと思い込んで応募したこともあります。

当然、面接は不合格になるのですが落ちるのに慣れてしまい誤っていることにも当時は気づいていませんでした。

面接官の方に給与計算ですけど大丈夫ですか?と質問を受けた記憶はあるのですが、計算=経理?という勘違いから大丈夫です!の一点張りでした…。しっかりと経理としての業務を理解していないことがバレバレでしたね。

今回お伝えしてきたことをほぼ実践できていなかった私なのですが…とても恵まれており今は中小企業の経理・総務を担当しながら経理職に転職を希望の方にお仕事を紹介する仕事に就いています。

10年以上業務に携わってきて感じることは経理は学び続ける必要のある仕事であるということです。直近では消費税が変わりました。

今後はインボイス制度、電子帳簿保存法など新たな制度に対応していくことが確定しています。

そして会計システムはどんどんAIと共存してきて便利になったり不便になったり…を繰り返して進化しています。毎日同じようなことの繰り返しと思われる経理職ですが、この変化にも対応できる人材であり続けることが必要になります。

10年ほど前までは自分できちんとBS(貸借対照表)PL(損益計算書)を作れる人のニーズが大変高く、手書きで作れる人はとても重宝されていました。

しかし、近年のシステムの進化から、今は手書きで出来てもシステムに落とし込めないと当社では受け入れが難しい…と厳しいお声をいただくことが増えています。

いくつになっても続けられる職業ではありますが、いくつになっても学び続けられる人に向いている職業なのかもしれません。

経理に出会って会社・経営のことも分るようになり、もしも出会わなければ大きく違う人生を歩んでいたのだろう、と感じます。

会社や経営のことを分かるということは楽しいことだけではありません。

優位な立場に入れるということでもありません。

経営者と一緒に苦しんだり、社員のことを考えたり、会社の成長を一緒に遂げていく覚悟も必要だと感じます。

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