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経理を目指すときに意識したい3つのこと

2024/01/22

就職活動(就活・転職)

経理を目指すときに意識したい3つのこと

近頃はAIの急速な発達により、経理の仕事は「AIに奪われる」と言う人も増えてきました。もしかしたら、この記事を読んでくださっている皆様の中で、経理に転職を考えている方もいらっしゃるかと思いますが

「え、経理には将来性がないの?」

「どうせ無くなるなら目指す意味がないのでは?」

と思う方が少なくないかもしれません。

しかし、「経理がなくなる事はない」でしょう。確かにルーティンワークや、簡単な作業はAIに取って代わられるでしょう。ですが、私が考える、「本当の経理」とは、単純作業をする事よりも、

・作業が正しく行われたかの「確認」をする事

・社内でのコミュニケーションを大事にする事

・ルーティンワークの中にも改善点を見出し、業務の効率化を図る

など、すぐにAIが取って代わることが難しい、「判断」「主観」が必要とされる事こそが、本来経理に求められる事だと考えています。

この記事では、

・経理に転職をしようか悩んでいる方

・経理に興味があるけど、なにから始めていいかわからない方

に向けて、現役の経理マンの私から経理を目指すなら「意識してほしい事3選」をお伝えします。

ぜひキャリアを考える際の参考にしていただければ幸いです。

1.日商簿記2級の取得

いきなり資格の話か・・・

しかも2級・・・

と思った皆様、申し訳ありません。

特に経理の「正社員」を目指す方は「避けては通れない道」だと思ってください。

(アルバイトや契約社員をお考えの皆様も、経理をする上で簿記3級を勉強しているか否かは、とても大きな差があるので、簿記3級を取得するだけでも転職に有利になります!)

私自身は日商簿記3級を取得し、その流れで2級を取得、そして経理の正社員に転職しました。

経理の転職活動では、募集要項に日商簿記2級が「必須項目」として書かれている事が多いですし、日商簿記2級を取得している事で、最低限の知識を担保できるという企業にとっての「安心材料」にもなりますので、「書類の通過率を上げる」という意味でも、ぜひ日商簿記2級は取得しておきたいところです。

私が経理の実務を始めてから思った事を少し共有させて頂くと、実際に簿記2級の知識がベースとなってはいるものの、それに加え、会社ごとに会計処理が違うことが多々あります。

最初は

「え、勉強した事と違うじゃん・・・」

と驚いた事もありますが

簿記2級の知識に少し「応用」が入るだけで何とかなる事も多いので、やはり、2級の取得は必須と考えておく必要がありそうです。

そうは言っても、勉強が苦手な方も多いと思います。

(私自身、勉強は苦手ですので、とても共感できます・・・)

勉強が苦手であるにも関わらず、自ら勉強し、皆様に簿記の勉強を進めている理由は、転職に有利になるというだけではなく勉強したことが、「そのまま実務で使える」貴重な資格でもあるからです。

実務で使えるという事は

・仕事のやりがいに直結する

・評価される場面が増える

・さらに上位の勉強をしたいと思ったときの基礎知識が身につく

ということにも繋がります。

考え方次第によっては、一石二鳥どころか、三鳥にも四鳥にもできる可能性がある資格という事です。

皆様の「将来を明るくする味方」になること間違いなしですので、ぜひ日商簿記を勉強してみてください。

~日商簿記2級を取得するべき理由まとめ~

・転職の募集要項に記載される事が多いため

・そのまま実務で使えるというコスパの良さ

2.コミュニケーション能力の向上

経理に対するイメージは皆様それぞれかと思いますが、例えば

・黙々と事務処理をする

・決まったルーティンワークばかり

というイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私も最初はそのイメージを持っていました。

実務を初めてからの私の感覚としては

「半分正解、半分違う」

でした。

経理の「性質上」、ほかの職種と比較すると、確かに新しい事をするよりは、ルーティンワークや黙々と作業する事も日常的にあります。

しかし、実務を細かいステップに分けると、そのような仕事だけをしているわけではない事が分かります。

経費精算を例に挙げると

① 社内から経費精算の申請が上がる

② その申請が正しいか、領収書と付け合わせを行う

③ 正しい会計処理を考える

④ 社員に支払う

ざっくりこのようなステップを踏みますが

②の領収書との付け合わせで、申請の金額が違う場合は、申請者に再申請を依頼する必要があります。

③の会計処理を行う場合も、今までにないような経費精算だった場合、上長の確認や、場合によっては税理士への相談なども発生します。

このように、決まった結果が出る前のステップでは「色々な人と関わる」場面が多く出てきます。

そのため事務職と思っていても、予想以上に、社内の人とのコミュニケーションは避けられないのです。

営業は社外の取引先がお客様になりますが、経理を含む管理部署は、「社員がお客様」になると私は考えています。

社内の人がお客様になる分、表現は多少砕けても問題ありません。

その方がよい時もあるくらいです。

「人と関わる事が苦手だから経理を選ぼう」という方は、入社してからのギャップを感じること可能性がありますので注意が必要です。

ですが、コミュニケーションが苦手な方も、社内の人を相手に少しずつ克服できる練習の場があると考えれば、経理は「丁度いい」環境なのかもしれません。

~コミュニケーション能力の向上を意識すべき理由まとめ~

・なんだかんだ社内の人とコミュニケーションを取る必要があるため

・社内の人が相手であるため、多少コミュニケーションが苦手でも何とかなることが多い

3.確認する癖をつける

業界、職種関係なく、作業後の確認はつきものですが、特に経理は確認が重要となります。

そもそも経理の仕事とは何でしょう?

現金や預金管理、請求書発行、取引先への支払、従業員の経費精算や給与支払…

どれも正解ですが、これらのすべては財務諸表の作成につながる、すなわち「決算」を締める事にあります。

決算を締めた後の財務諸表がその会社の「成績表」となり、上場会社は開示義務があるため、その成績が全世界に発信されます。

経理はその成績表を作る大役を担っているのです。

もし確認を怠った結果、間違った成績表を出してしまったら・・・

それが原因で社会的信用を失い、最悪の場合、職を失う事もあるかもしれません。

とても恐ろしいですよね。

経理はそれくらいのリスクを背負う仕事でもあります。

そうならないためにも、日ごろから「確認する癖」を付ける事は大切です。

また私がおすすめしたいのは、それと合わせて「疑う癖」もつける事です。

「疑う」と聞くと、悪いイメージが湧きますが

・本当に自分の作業は正しくできているか

・他部署が作成した資料は本当に正しい数値か

など、確認するためのキッカケを与えてくれます。

私も、かつて上司から

「自分の仕事が正確にできていると“おごるな”」

と厳しい言葉をもらった時もありました。

しかし経理をする上では、とても重要な教えであり、それゆえ、経理を目指す皆様にも、ぜひこれを早いうちから意識をする事で、できる経理マン、経理ウーマンになっていただけたら嬉しいです。

~確認する癖をつけるべき理由まとめ~

・会社の成績表を作る大役を担っているため

・会社の信用を失う原因を作らないため

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