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【簿記1級】合格するための勉強時間500時間?最短を目指す効率よい勉強方法とは?

2023/07/11

資格情報

【簿記1級】合格するための勉強時間500時間?最短を目指す効率よい勉強方法とは?

簿記3級をとったから簿記2級!簿記2級をとったから簿記1級!とはいかないのが簿記1級。

難易度は?と聞かれたら合格率10%前後の難易度レベルが高いという回答が大多数。

そして国家資格ではないのでそんな難易度が高いのに何のためにやる?と疑問が出ること、大多数。

でも、それでも、、、取得すると価値がある資格です。

何回も終わりの見えない受験を繰り返してきた私ですが、合格を報告したら色々とお祝いを頂きました。

分かる人には分かる資格なのでしょうか…シンプルに嬉しかったです。難易度高めの簿記1級に臨むかどうか…是非ご参考になさって下さい。

別記事で

【簿記1級】合格するための勉強時間1000時間!?最短を目指す効率よい勉強方法とは?

もありますので宜しければご覧ください。

簿記1級の難易度が高いことは分かった。では、どのくらい?

合格率でいうと10%前後です。100人受けて10人受かる資格。

内容としては会計知識(商業簿記・工業簿記)を習得し、経営管理や経営分析に関する能力を保持する資格です。どんな場面で評価されるのでしょうか…具体的にメリットをご紹介します。

合格率10%前後の難関試験を突破した評価と自信

簿記3級をとったから簿記2級!簿記2級をとったから簿記1級!とはいかないのが

簿記1級とお伝えしましたが、簿記1級はまず、勉強範囲がとても広くなります。

簿記2級では簿記3級と比べると商業簿記だけでなく、工業簿記の範囲が増えますが、

簿記1級となると商業簿記2科目(商業簿記・会計学)工業簿記2科目(工業簿記・原価計算)が出てきます。

更に毎回の試験では法改正等で新たな分野の出題をしてくるなど、誰も解いたことのない問題が平気で出てきます(捨て問ですが。)その時の対応力も見られているようです。

日商簿記検定の結果と共に出題の意図と講評が掲載されているのですが(TACの先生から教えてもらいました※TACの先生は出題者の意図や講評、過去問を読み込まれている印象です)そちらも是非チェックしてみてください。難易度理解も含めて大変参考になります。

一部ご紹介していきます。

出題者の意図と講評とは

先ほど触れた出題者の意図と講評ですが、直近の162回簿記1級のものを一部転記します。

(出題の意図:商業簿記より一部) 

第 162 回では、決算整理前残高試算表に基づいて決算整理手続を経て、貸借 対照表を作成するとともに、損益計算書の主要な項目の金額等を求める問題を 出題しました。貸借対照表を中心に解答させる問題は、これまであまり出題されてこなかったので、若干戸惑った受験者もいたかもしれません。出題にあたって は、収益認識を中心に据えて、割引時に保証債務の計上をともなう手形の割引の 処理、為替予約の振当処理、営業外支払手形の金利部分の処理、減損会計、自己 株式の処分など、偏ることなく出題しています。ひとつひとつの処理の難易度は 高くありませんが、収益認識基準から新たな論点を追加したことで、一見すると難しさを感じたかもしれません。

→実際の難易度は高くないものの新たな収益認識基準の問の影響で難易度が上がったように見受けられることが読み取れます。

(講評:商業簿記より一部)

減損処理や見積返品率の算定ではとりわけケアレスミスが目立ちました。減損会計では、回収可能価額として使用価値が採用されることが多いためか、帳簿価額を使用価値まで減額している答案が目立ちました。ただ、回収可能価額は、使用価値と正味売却価額のいずれか大きい方ですので、しっかりと両者を確認 しておくことが必要です。見積返品率でも、返品されない割合を見積返品率として解答している答案も少なからず見られました。落ち着いて対応すれば防げる失点ですので、普段の学習から心がけておくことが重要です。

→難易度は高くないものの基礎の重要性などが読み取れます。

(講評:原価計算より)

第2問は、問1と問2の出来は非常によかったですが、問4と問5の出来が非 常によくなかったです。

→受験者の傾向と問題の難易度が読み取れます。

試験ごとに講評がありますので、過去問を解いた後に読んでみると難易度も含め理解できると思いますので参考にしてみてください。

簿記1級は確実な知識を要求される難易度の資格高い試験

3級・2級も苦戦しなかったわけではありません。

ただ、深く理解していなくても身体に染み付いた感覚で溶けてしまうものも一定数ありました。しかし簿記1級では通用しませんでした。

簿記1級を勉強する際にそもそもブランクがあったのですが、簿記2級の感覚が抜けているだけでなく、深く理解していなかったことが簿記1級での最大の苦戦ポイントとなりました。

理論も含め、基礎をしっかりと理解していないと全く点数がとれない試験です。

また、年々、学習範囲も広がっているので(2級も広がるので)難易度も上がっている状況です。

現在164回の試験が終わったタイミングですが、過去問の100回あたりを解いてみるとかなり難易度があがったことが実感できると思います。

一番早いのは簿記2級を再度解いてみる事かもしれません。自分が受験した時と大幅に難易度が上がっているな、と感じる可能性が高いと思います。

そんなわけで簿記1級では、しっかりと理論的な点でも理解を深める事が大切です。

丸暗記できるボリューム(原価計算基準など)でなく、また、基礎があれば応用が出来る、という訳でもありません。

基礎を理解した上で更に応用力を身に着け、経理・会計のお仕事をするのであれば更に現場で学ぶことと融合させる力も身につけることができます。

簿記1級は公認会計士の方々が腕試しとして受けることもある“会計のスペシャリスト”への第一歩でもあります。

難易度が高いこともですが公認会計士の方も受験している資格という点はとても誇りにも思えます。(簿記試験当日のTwitterでは公認会計士受験生の声(難しい!など)も見ることが出来ました)

簿記1級を持っていると得られる受験資格

簿記1級を持っていると得られる受験資格として税理士の税法に属する試験科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法又は酒税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税)があります。

簿記1級以外にも学識による資格、職歴による受験資格もありますので、受験予定のある方は事前に資格要件をご確認ください。(簿記1級を優先する必要があるかどうかの判断をお勧めします)。

【簿記1級】合格するための勉強時間1000時間!?最短を目指す効率よい勉強方法とは?

でも触れましたが、簿記1級を受験しているとき講師の先生が言っていたことで記憶に残っているのが(意外とネットでも書かれていましたが)簿記1級を続けることも一つだが、税理士試験(簿記論)のほうが高い合格率なのでそちらに移行することも一つの手段である、ということです。

簿記1級と税理士科目である簿記論に関してだけでいうと80%以上、学習範囲が重複しているため、簿記1級学習後の税理士受験は役立つことが多いと言われています(もちろん税理士試験は5科目合格となるので勉強範囲・難易度ともに高くなります)

私も簿記1級の学習が終わったあとに次は税理士?と言われることが大多数でした。

他にも中小企業診断士試験に“財務・会計”という科目がありますが、簿記1級で学習する分野の問題と学習範囲が類似しています。

興味のある資格があれば簿記1級勉強前に一緒に確認しておくと良いかもしれません。

簿記1級は就職・転職に有利?

簿記1級の価値(会計スペシャリストと言われていること、学習範囲が幅広いこと等)を理解している面接官、担当者であれば評価をしてもらえます。

ただ、簿記1級も簿記3級も“簿記”とだけ認識している方が一定数いる事も事実です。

簿記2級と簿記3級であれば簿記2級は絶対にとることをお勧めしますが(簿記3級は意外と取得している人が多いので、経理につきたい!という自己PR としてお勧めしています)簿記1級となると、取得にかける時間と現状の相談が必要かな?とは思います。

現実的には受験を選ばれない方が多いと思っています。個人的には簿記1級の価値や難易度がもっともっと多くの方に広がるとうれしいな、と思っています。

会計事務所や監査法人への応募であれば間違いなく評価はされます!が、難易度が更に高い税理士試験や公認会計士試験を受けている人も多くいるので比較された際に意外と悲しい評価になったという声もあります。(もっと上目指さないの?等)

簿記1級の難易度について考える

前述のとおり、簿記1級の難易度はそれなりに高い資格となります。

そのため、しっかりとモチベーションを維持するために何のために取得するのか、習得したいのか。ということを事前に自分自身でしっかりと気持ちをもって臨むこそが必要であると思います。

私は事前リサーチが大変乏しい状態から挑戦を始めてしまったため、スタートでこけてしまいました。

リサーチをしてもやるしかないでしょ?という気持ちはあるものの、やはり勉強をする資格の難易度などは分かってから進めたほうが取り組む姿勢も変わってくるのではないかと思います。

これから簿記1級を勉強される方も、やっぱりやめよう、と思われる方も、ご自身の決断に悔いのない選択であることが一番ではないかと思います。いずれにしても自分を高めよう!という方にこの記事を読んでいただいていると思いますので、どんな道であれ、高みを目指されている皆さんと私も一緒に頑張っていきたいな、と思います。(次は宅建に挑戦をしようと思っています。)

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