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資格取得を目指す人のための簿記勉強法 生活に合わせた計画の立て方を解説

2024/01/22

資格情報

資格取得を目指す人のための簿記勉強法 生活に合わせた計画の立て方を解説

日商簿記検定は、累計2,500万人以上が受験している大人気資格であり、企業や組織の財務状況を的確に把握できるため就職や転職の際にも大きく役立ちます。 

しかし、簿記を学ぶ際には「何から始めればいいか分からない」となってしまう方が多いと思います。本記事ではおすすめの簿記勉強法やツールの解説を分かりやすく紹介するので、皆さんの参考になれば幸いです。 

1.簿記の勉強は「CPA Learning」を使おう 

簿記を独学で勉強する際はCPA Learningを使用しましょう。CPA Learningは公認会計士の資格スクールである、「CPA会計学院」が運営しており、簿記資格の勉強が無料でできます。

 

授業形態はweb講義となっており、講義で使う教科書や問題集はPDFでダウンロードできるので教科書代もかかりません。また、簿記以外にも会計、税務、財務、人事労務管理からExcelの使い方までを無料で学ぶことが出来ます。 

唯一のデメリットは講師を選べないことです。私が勉強していた際も簿記2級の講師はわかりづらいと感じてしまいました。

2.簿記資格の勉強に必要なものを準備しよう 

次に簿記資格の勉強に必要なものを解説します。 

① 教科書や問題集 

簿記3級に関しては教科書や問題集が1冊あれば十分です。CPA Learningでダウンロードしましょう。また、問題集は見返ししやすいように重要な部分は必ずマーカーを使って線を引くのが賢明です。3級は、簿記の根本的な仕組みや基礎が詰まっているので必ず理解しておく必要があります。 

②電卓 

簿記の勉強をする際は電卓は必須アイテムであり、試験当日も会場に持ち込むことが出来ます。しかし会場に持ち込むことが出来る電卓には制限があります。 

下記の機能がついている電卓は持ち込みが出来ません。 

・印刷機能 

・メロディー機能 

・プログラム機能 

・辞書機能 

また、そろばんに関しては筆記試験は持ち込み可能なのですが、ネット試験では持ち込み不可なので注意しましょう。 

逆に簿記の資格勉強においてのおすすめの電卓機能もあります。 

・12桁表示が搭載されている電卓 

簿記の問題においては桁数が大きい問題がほとんどです。その際にせっかく答えがあっているのに電卓の表示桁数が原因で間違えたら後悔しきれません。簿記の勉強に適した電卓は12桁と言われているので最低でも10桁以上の電卓にしましょう。 

・早打ち機能が搭載されている電卓 

早打ち機能はキーロールオーバー機能ともいわれていますが、キーを押したまま別のキーを押してもしっかりと認識してくれる機能です。早打ち機能が搭載されていない電卓で素早くキーを打ってしまうと、計算ミスが発生してしまいます。 

・「00」ボタンがある電卓 

細かい機能ですが「00」ボタンがあると計算効率が格段に上がるのでおすすめですが、入力ミスには注意しましょう。 

3.ツールを使って用語を覚えよう 

簿記を勉強していくとたくさんの専門用語が出てきます。特に仕訳問題の勘定科目が分からないとミスが多くなってしまいます。

そこでノートなどに書き写すのもありですが、Notionというツールを使用すると効率的に覚えることが出来ます。Notionはメモアプリなのですが、タスク管理、Todoリスト、ブックマークなどの多くの機能があるのが特徴です。詳しい使い方は公式サイトを確認することをおすすめします。 

4.とにかく過去問を解こう 

簿記試験合格に向けて最も重要なことは過去問を解くことです。どの勉強にも言えることですが、過去問は試験合格に向けて効率的な学習と言えるでしょう。

過去問のテキストでも良いですがここでもCPA Learningが活躍します。CPA Learning内には無料でネット模擬試験を受けられるので試験の日が近づいてきたら一度ネット模擬試験を受けてみましょう。

また、模擬試験の解説動画もあるのでより理解を高めることが出来ます。CPA Learning以外にもネット模擬試験を受けられるサイトもあるのでぜひ調べてみてください。

5.レベルが上がってきたら資格スクールも検討してみよう 

簿記3級は仕訳の仕組みや用語を理解したうえで問題をたくさん解けば、合格率も50%程度と低くありませんし、経理の基礎の部分なので独学でも十分合格可能と言えるでしょう。 

簿記2級に関しては中規模程度の会社の経理を想定しており、処理の難しさや難易度が大きく上がります。また、簿記2級では工業簿記が試験範囲に加わる点も大きな違いです。

商業簿記は商品を仕入れた際や、商品を販売した際に帳簿に記入しますが、工業簿記は自社で商品を製造し、販売する会社の帳簿を扱うのでより複雑と言えます。

以上の点から簿記2級は3級よりも格段に学習のハードルが上がりますが、独学が不可能なわけではありません。

実際に独学で簿記2級を勉強し、合格している人はたくさんいるのでしっかりとバランスよく商業簿記・工業簿記を勉強すれば合格できるでしょう。また、簿記2級の試験では全5問ですが第1・4・5問は比較的解きやすいので着実に得点を重ねられるようにしておきましょう。 

そして、いよいよ簿記1級ですが、商業簿記・工業簿記だけではなく、原価計算や本格的な会計学の知識が必要となってきます。合格率も10%以下となっており、勉強時間も500~1000時間は必要とされています。

独学で勉強する際は、自己学習の計画立てと効率的な勉強方法が必要になってきてかなりハードルが高いと言えます。独学での取得が難しい場合は資格スクールの通信講座や通学講座を検討することも一つの選択肢です。

資格スクールの選び方ですが、大手だとスタディングやTEC、資格の大原などが挙げられます。気になる料金ですが、スクールによってかなりバラツキがあります。スタディングは6万円~となっていますが資格の大原は15万円程度です。料金を比較しても大きく違いがありますが、各スクールによって講義やテキストの分かりやすさに違いがあるのでスクールに通う際は良く調べてみることをおすすめします。 

また、厚生労働省が実施している教育訓練給付金制度というものがあり、一定の要件を満たす受講者に対して受講料の一部を支給してもらえるので、こちらも厚生労働省のホームページなどを確認してみるといいでしょう。

6.簿記検定合格に向けてのモチベーション維持 

大切なのは「毎日コツコツ」です。1日30分から1時間を目安に、欠かさず勉強すること。モチベーションの維持にもつながります。 

通勤・通学時間がある方は、電車やバスの中での移動時間を活用して簿記関連の参考書を持っていくなどして、章末問題にチャレンジしましょう。 

朝型の方は朝早く起きて勉強。夜型の方は就寝前の1時間を勉強にあてる、など生活リズムに合わせることがポイントです。 家事や育児と両立したい方は、子どもの昼寝時間等に勉強を入れ込む方法がおすすめ。20分刻みで勉強と家事を区切ることで効率UP!が期待できます。 

また、周りの理解を得られるようコミュニケーションを大切にして「資格取得のため今は勉強時間を確保したい」と話し合うことで協力してもらえるでしょう。 

以上、生活の合間をぬってコツコツ勉強することが大切です。無理のないペースで着実に知識を積み重ねていきましょう。 

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