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【簿記2級】難しいと思ってない??簿記2級に受かる秘訣!勉強時間や勉強方法の要点がわかる

2023/04/25

資格情報

【簿記2級】難しいと思ってない??簿記2級に受かる秘訣!勉強時間や勉強方法の要点がわかる

簿記2級は、簿記3級に比べてさまざまな財務処理ができるようになるので、企業に多く求められる資格でもあります。

近年の受験者合格率は年々下がっている傾向にあり、平均すると20%前後となっております。

「簿記2級を取りたいけど自分でも取れるのか」
「勉強方法が分からない」

このような不安を持つ方でもこの記事を参考にして、少しでも合格の1歩に近づきましょう。

1.簿記2級について


簿記2級は、前述した通りさまざまな財務処理ができるため、サービス業や販売会社はもちろん、個人経営としても大変便利に使えます。

その分、勉強時間や量は多く、簿記3級と比べると難易度も跳ね上がります。

実際に近年簿記2級合格率を見てみましょう。

・簿記2級の合格率


日本商工会議所のホームページに記載してある直近10回分の合格率を見てみましょう。

  • 163回 24.8%
  • 162回 20.9%
  • 161回 26.9%
  • 160回 17.5%
  • 159回 30.6%
  • 158回 24.0%
  • 157回 8.6%
  • 156回 18.2%
  • 154回 28.6%
  • 153回 27.1%

以上の合格率を見ると大きく変動をしていますが、平均すると合格率が約23%となっており、簿記3級の平均合格率46.6%と比べると難易度が跳ね上がっているのが分かります。

ここで考えて欲しくないのは「合格率が低いから自分には無理なんじゃないか」と考えること。

簿記2級は簿記3級と同じく相対評価ではなく絶対評価なのです。

誰かと争うのではなく、あなた自身があなた自身と戦うということ。勉強方法を抑えるだけで楽しく理解できます。

では「どう勉強するべきか」について一緒に考えてみましょう

2.簿記2級の勉強方法


簿記3級との違いは商業簿記の他に「工業簿記」というものが増えます。
よく私の周りで「工業簿記が苦手」や「商業簿記とどっち優先していいか分からない」とよく耳にします。

結論から言うと迷ったら工業簿記を優先する事をオススメします。私も勉強している時迷った事があります。
ですが落ち着いて考えてみると商業簿記は基礎が身についてるので、時間があまりかかりません。

これは簿記経験者に限った話ですが、簿記初心者も同じく工業簿記から優先してください。
なぜなら最近の試験傾向は工業簿記が簡単で商業簿記が難しいという傾向にあるからです。

最初に工業簿記を固めてから商業簿記を仕上げていくことをオススメします。
では簿記経験者と簿記初心者だと勉強時間の差はどのくらいなのか。一緒に見ていきましょう。

試験合格に必要な勉強


簿記3級経験者の場合


簿記3級学習経験者は独学で約250〜350時間必要と言われています。期間は4〜6ヶ月です。

時間確保が難しい方や今すぐにでも欲しいという方は、通信講座や通学講座に通うと150〜250時間が目安となります。
ただ、前述したように簿記2級は工業簿記も加わります。落ち着いて自分のペースで進めましょう。

簿記初心者の場合


簿記初心者の場合は独学で350時間〜500時間必要と言われています。
商業簿記も初めからなのに、工業簿記も同時にスタートするので、覚える事が多いです。

焦ったり、自分に合わない勉強方法だとかえって遠回りになってしまいます。自分のやりやすいペース、やり方で勉強を進めましょう。

・基礎知識の復習


簿記2級の試験にはたまに太刀打ち出来ない位の問題が出題される「ハズレの回」というものが存在します。前述の通り簿記2級は相対評価ではなく絶対評価です。ハズレの回も取らないといけない。難しい問題を飛ばしても基礎がないと他も太刀打ち出来ない。基礎知識はやればやるほど鍛えられます。

そのため、まずは参考書を何回も反復演習することが大事になります。
参考書は複数ではなく1冊に絞り、無闇に他の教材に手を出すのはやめましょう。
他の参考書なら別の事が書いてあるなんて事はそうそうありません。

1冊に絞り、使い慣れてからが本番です。
使い慣れた資料をじっくり読む事で気付けなかったことが2周目、3周目で気付くなんてことも多々あります。

・参考書は3周がベスト


参考書を1周で理解するのは到底できません。

1周目は簿記2級の全体像を把握し、苦手だと思う所に印をつけておく。
2周目は貸借対照表や損益計算書、株主資本変動計算書、連結会計等、重要なポイントを抑えて躓くのを防いでおく。
3周目で苦手な所を重点的に反復し、苦手を克服して試験に臨む

この流れが合格に繋がる近道になります。

・電卓は使い慣れておく


簿記の勉強、試験において重要なアイテムは電卓です。
電卓は使いやすく、そして使い慣れた物を使うべきであり、試験の解答時間の時間配分もイメージしやすくなります。

基礎が出来ていたとしても、電卓が使い慣れないとやはり時間ロスに繋がってしまいます。
「電卓が正確に打てたら間違えなかったのに」と後悔する事は絶対にないようにしましょう。

・理解出来なかったら立ち止まって良い


初めて学ぶ事だから、分からない事や理解出来ない物は沢山あります。分からない問題を放っておくともっと分からなくなったり、克服できなくなるからです。

自分のペースで1度立ち止まって考える事で、頭から抜けにくくなります。

・問題集、過去問は解きまくる


「ここは理解しているから解かなくていいや」
「数字を覚えてしまったからやれない」
こういう考え方をする人もいると思います。ですが大事なのはやり方を理解する事です。

当たり前ですが、試験本番は全く違う数字で出てきます。
1回やって理解したつもりで本番に挑むと残念な結果になってしまうので、3周〜は演習をするようにしましょう

過去問の選び方のポイントが3つあります

・何年分の問題が収録されているか
・解答、解説の丁寧さ
・予想問題が付いているか

この3つを基準にして選ぶといいでしょう。

3.簿記2級のスケジュール


次に簿記2級はどのようなスケジュールで勉強をしていけばいいのでしょうか。

・勉強は半年前から時間を確保する


前述の通り簿記2級は350〜500時間かかると言われています。
なので1日当たり2〜3時間勉強すると仮定した場合、半年前からやり始めると良いです。
時間が取れない人はそれ以上前から地道にやっていきましょう。

・具体的なスケジュール


では、どのようにしたら上手く勉強が進められるでしょうか、参考として私のスケジュールを元に見ていきましょう。
また、人それぞれ生活スタイルが違うので、自分に合ったスケジュールを逆算して考えていきましょう。

1.最初の1ヶ月半は工業簿記を中心に基礎を固める
2.次に2ヶ月かけて商業簿記を中心に基礎を固め、その間も忘れないように工業簿記をやる
3.次に1ヶ月半かけて応用問題や参考書を繰り返し読んで過去問に取り組めるようにする
4.最後の1ヶ月で過去問を解き、間違えた箇所は参考書に戻りひたすらミスを無くしていく

この勉強スケジュールは半年を目安に、最初の3ヶ月半を使って基礎を身につけ、アウトプットしていくイメージです。

・1ヶ月で受かる確率は低い


私の周りにも早く受かってやるという気持ちで勉強をしている方がいました。
その気持ちはすごく大事だと思います。ですが、そうそう受からないものです。

実際その方は焦りながら勉強をしていますから、当然ながら自分の勉強ペースを掴めず、合格が遠のいてしまっていました。

焦らず、遠回りにならないようにしっかりとした時間確保で合格に近づきましょう。

4.モチベーションの保ち方


勉強はモチベーションを如何に保てるかが重要になります。
ですが、人間はそんなに集中力やモチベーションが続くわけでもありません。
そんな時に役立つ方法を2つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

・受かった自分を想像する


結論から言います。「モチベーションの保ち方は受かった時の自分を想像する」
これが1番簡単で1番保てる方法だと思います。

最初は途方もない勉強時間で気が滅入ったり、やりたくないとサボってしまうでしょう。
私も最初の頃はずっと分からない等やれば出来るものを言い訳してやらない時期もありました。

ですが、今簿記2級を取得出来たらと考えてみて下さい。
簿記2級は有効期限がある訳でもなく、一生持っておける資格で、これを取得出来たら財務関係も一通りできます。
その姿を今想像したらどうでしょうか。

「簿記2級を取ろう」この考えだけでも自分を褒めてみてください。
そして簿記2級を取得した自分を考えるだけで自然とやる気が出てくると思います。

・それでもやる気が続かなかった時


いくら想像しても経験者でも350時間、未経験者は500時間と気持ちが切れる時はあると思います。

その時は思い切って勉強から離れてみるのも良いと思います。
私もそうでした。無理にやり続けても頭に入らない。同じ所をずっと繰り返してしまって前に進めない。
無理にやるとこのようなことが起きてしまいます。

「今までよく頑張ったから少しリフレッシュしよう」これは是非行ってください。
無理にやると合格が遠のいてしまいます。落ち着いて自分の現状を見つめ直してみましょう。

5.試験までの流れ


簿記2級の試験は簿記3級と同じで6月、11月、2月にあります。
インターネットで「簿記検定 申し込み」と検索し、近くの商工会議所を調べ手順に従って申し込みを行います。

受験料は4,720円、試験時間は簿記3級より30分延びての2時間の実施となります。
申し込み目安は試験の3ヶ月前に行いましょう。

受験料も少々します。3ヶ月前に2級が固まってない状態での申し込みは控えた方がいいでしょう。

なお、現在はネット試験があり、自分の好きな時間に申し込みが出来て試験を受けられますが、
難易度は通常の試験と変わらず金額も同じなので、気を抜かず勉強をしましょう。

6.勉強に挫折してしまった時


問題集や過去問を解いている時、点数が伸び悩んでしまった時はどうすればいいのか?
またどう立ち直るのがいいのか。考えていきましょう。

・基礎知識が足りてない


「理解したと思っていた項目がもしかしたら知識不足だった」なんて事も少なくありません。
それが後々点数に響いたりしてしまうのです。それでも、過去問を解いていく中でその発見が出来たのならば、まだ取り返しがつくでしょう。

何度も言う通り、参考書は反復がとても重要になります。過去問で間違えた所は度々戻って確かめましょう。

・リフレッシュをする


3.モチベーションの保ち方でもお伝えしましたが、挫折する時も1度離れてリフレッシュをするのがいいと思います。

私の経験になってしまうのですが、挫折してなおやり続けても結局伸び悩んで時間だけ無駄にするだけです。

ならばその時間を使って少しでもリフレッシュの時間に当てれば、混乱していたものが整理されて、次解いたら上手く解けるなんて事もあります。

今挫折に陥っている方、無理せずにリフレッシュしてみましょう。

7.私自身の体験談


私は小学校、中学校と簿記を全く知らず普通科の高校に入学しました。
次の進路を決める時に、昔から数字に強かった事もあり、簿記を学んでみたいという強い気持ちから、簿記の専門学校に入学しました。
初学という事もあり、簿記3級から学び始めましたが、全く習ったことの無いものを習うのは不安がありました。

簿記3級は何とか通過したものの、問題はやはり簿記2級でした
商業簿記に続き工業簿記まで増えて、ついていけないと思った時もありました。
そこで不真面目さが出てしまい、参考書は1周しかしない、問題集は解かないところもある、
焦って分からないところを飛ばして余計に分からなくなる等様々な失敗をしました。

試験も近づいてきて、もう無理だなって諦めながら参考書をもう1周だけしてみようと読んでいたら、やはり1度見た事があるので全体像が見えてきて、苦戦していた所もすんなり解けて簿記が楽しいと感じ、問題集もひたすら反復し続け何とか簿記2級を取得することが出来ました。

ここで私が伝えたいのは、何度も言う通り何周も読む、何回も解く、
ひたすらに同じ参考書を使い続けると、どの参考書でも簿記2級の全体像が見えてきます。
躓いてしまって進まない、何をすればいいか分からない方、焦らないで自分のペースで反復演習を重ねてください。

8.まとめ


以上、簿記2級に受かるための勉強方法や勉強時間を考えていきました。
意外と時間がかかることやスケジュールを組むのが難しい事がよくわかりました。
やはり簿記2級は自分との戦いなので、どれだけモチベーションを保って勉強に集中することができるか、ここが鍵だと思います。

時間こそかかりますが、簿記2級を取得することが出来たら、一生使えますし仕事にも大いに活かすことが出来るでしょう。

ぜひ参考にして合格に1歩近づいていきましょう!

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