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経理未経験者必見!転職成功のための効果的な職務経歴書の書き方

2025/04/21

就職活動(就活・転職)

経理職は専門性の高い知識やスキルを求められるポジションなので、未経験からの転職は難しいと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、未経験でもこれまでの経験や志望動機を効果的にアピールできれば、転職は可能です。

この記事では、経理未経験者が転職を成功させるために必要な知識や、職務経歴書の書き方のポイントを詳しく解説します。

経理の基礎知識

経理は企業にとって必要不可欠な職種であり、経営の意思決定に関わる重要な役割を担っています。

まずは、基本的な業務内容や求められるスキルなど、経理の基礎知識をご紹介します。

経理業務の全体像

経理は、企業のお金の流れを正確に記録・管理する業務です。

主な業務は、日次・月次・年次の3つのサイクルに分かれています。

  • 日次業務:売上や経費の記録、現金の入出金管理など
  • 月次業務:売掛金・買掛金の管理、給与計算、月次決算資料の作成など
  • 年次業務:決算書類の作成や税務申告など

企業の規模によって担当範囲は異なり、大手企業では専門性の高い特定の業務に特化することが多いでしょう。

一方、中小企業では総務や人事の仕事と兼務するなど、幅広い業務を担当することもあります。

経理の年収動向

厚生労働省の調査によると、経理職の平均年収は484.6万円です。

年代別に見ると、以下のとおりです。

  • 20〜24歳:約315万円
  • 25〜29歳:約397万円
  • 30〜34歳:約466万円
  • 35〜39歳:約502万円
  • 40〜44歳:約542万円
  • 45〜49歳:約550万円
  • 50〜54歳:約543万円
  • 55〜59歳:約533万円

ですが、経理職の年収は、経験年数やスキル、企業規模によっても大きく変動します。

大手企業の経理部長クラスでは年収1,000万円を超えることも珍しくありません。
【参考】厚生労働省職業情報提供サイトjobtag

経理で重視されるスキル

経理職で重要なのは、数字を正確に処理する能力です。

計算力そのものよりも、数字の意味を理解し分析する能力が求められます。

また、ExcelやWordなどのPCスキルも重要です。

特にExcelは、関数やピボットテーブルといった実務に必要な機能を使いこなす必要があります。

加えて、他部署との連携や外部の取引先とのやり取りが日常的に行われるため、コミュニケーション能力も必須です。

さらに、会計や税務の基礎知識、コンプライアンスの意識なども求められます。

経理未経験者のための職務経歴書

経理職への転職を目指す場合、職務経歴書を通じて、上記のようなスキルをもっていることを積極的にアピールする必要があります。

ここでは、職務経歴書の書き方について、経理未経験者が押さえておきたいポイントを解説します。

経理の職務経歴書サンプル

職務経歴書の一例を以下にご紹介します。

職務経歴書

20XX年X月X日
とんがり花子(氏名)

■職務要約
小売業の営業職として5年間、データ分析と売上管理を担当してきました。日々の売上データ入力や経費精算書の作成を通じて、正確な数値管理の重要性を学びました。現在は簿記検定2級の取得に向けて勉強中です。

■職務経歴
○○○○株式会社(2018年4月~現在)
事業内容:アパレル製品の企画・販売
資本金:1億円 従業員数:120名
雇用形態:正社員

【職務内容】
売上データの集計・分析(月間3,000件以上)
店舗の経費精算書作成(月間80件程度)
エクセルを活用した売上予測レポートの作成
部門予算の進捗管理
支店間の売上実績の比較分析とレポート作成
本社経理部との売上データの照合作業

【実績】
売上データの分析から、新商品の需要予測モデルを構築
エクセルマクロを活用し、経費精算業務を30%効率化
月次報告フォーマットを改善し、作業時間を50%削減

■保有資格
日商簿記3級(20XX年取得)
MOS Excel Expert(20XX年取得)
ファイナンシャルプランニング技能士3級(20XX年取得)

■自己PR
営業職として培った数値管理能力と分析力を、経理職で活かしたいと考えています。現職では毎月の売上集計や経費精算を担当し、期限内に正確な処理を行ってきました。また、エクセルの関数やマクロを活用した業務効率化にも取り組み、部署全体の生産性向上に貢献してきました。
現在は、経理の専門知識を身につけるため、日商簿記2級の取得を目指して勉強中です。地道な作業も粘り強く取り組める性格を活かし、経理職としても着実にスキルアップしていきたいと考えています。

以上

職務経歴書の基本構成

職務経歴書は、

  • 基本情報
  • 職務要約
  • 職務経歴
  • 保有資格
  • 自己PR

の5つの項目で構成するのが一般的です。

基本情報には、氏名や連絡先、転職時期などの情報を記載します。

職務要約では、これまでのキャリアの概要を3〜4行程度でまとめ、経理職との関連性が分かるようにしましょう。

職務経歴は、直近の職歴から時系列で記載し、具体的な業務内容や成果を簡潔に示します。

保有資格では、簿記やPCスキルなど、経理職に関連する資格を中心に記載します。

自己PRでは、経理職に必要な能力と、自身の強みや経験を結び付けてアピールすることが大切です。

効果的な自己PRのコツ

経理未経験者の自己PRでは、経理職に必要な素質や能力があることを具体的にアピールする必要があります。

例えば、「正確性」「計画性」「コミュニケーション能力」「分析力」などの観点から、過去の経験や成果を紐づけて説明します。

また、経理の知識習得に向けた努力や、資格取得への取り組みなども積極的にアピールしましょう。

自己PRは、単なる経験の羅列ではなく、経理職でそのスキルをどのように活かせるかまで言及することで説得力が増します。

経理未経験者の自己PR例

経理未経験者の強みは、これまでの職務経験で培った独自のスキルや独自の視点をもっていることです。

例えば、営業職経験者であれば「顧客の売上データを分析し、効果的な提案に繋げた経験から、数字を読み解く力には自信があります」といったアピールができます。

事務職経験者なら「大量の請求書処理を正確かつスピーディーに行い、ミスを発生させない工夫を実践してきました」という具合です。

また、「簿記の学習を通じて、経理の仕事への理解と興味が深まりました」など、経理への意欲も積極的に伝えましょう。

具体的なエピソードを交えることで、未経験でも経理職で活躍できる可能性を伝えられます

効果的な志望動機のポイント

経理職への志望動機は、採用担当者が最も注目するポイントの一つです。

なぜ経理職を目指すのか、どのように経理の専門性を身につけていく意欲があるのかを具体的に示す必要があります。

ここでは、説得力のある志望動機の書き方について解説します。

効果的な志望動機の例

志望動機は、経理職を志望するきっかけと、その後の行動を具体的に示すことが重要です。

例えば、「前職で売上管理を担当した際、会計の重要性を実感したため、独学で簿記の勉強を始めました」といった具合です。

また、「経理の知識を活かして、会社の意思決定に貢献したい」など、具体的な目標も盛り込みましょう。

志望動機は、単なる興味や憧れではなく、実際の行動や学習を通じて経理職への意欲を示すことで説得力が増します。

経理分野への興味の表現

経理分野への興味は、具体的なエピソードを交えて表現すると効果的です。

「前職で決算書を目にする機会があり、企業活動の全体像を数字で表現できることに興味をもちました」など、経理ならではの魅力に触れましょう。

また、「Excelでの売上集計作業を通じて、数字を正確に扱うことの重要性と面白さを知りました」といった、実務に基づく興味も好印象です。

経理は地道なルーティンワークも多い職種なので、その面白さや重要性への理解を示すこともポイントとなります。

キャリアチェンジの理由

キャリアチェンジの理由は、ネガティブな内容を避け、前向きな理由を記載するようにしましょう。

例えば、「前職での経験を活かしながら、より専門的なスキルを身につけたいと考えました」といった表現です。

特に経理は、企業の重要な意思決定に関わる部門であることから、「経営に近い立場で貢献したい」という志向も評価されます。

未経験からのチャレンジであることを踏まえ、学習意欲や向上心も併せてアピールすることがポイントです。

長期的なキャリアプラン

経理職における長期的なキャリアプランも、志望動機の重要な要素です。

「まずは日常的な経理業務の基礎を固め、将来的には決算業務も担当できる人材を目指します」といった、具体的な目標を示しましょう。

また、「本年11月に簿記2級を受験し、取得後はより高度な資格にも挑戦したいと考えております」など資格取得の計画も具体的に盛り込むと意欲が伝わりやすくなります。

この際、なるべく現実的な目標設定を心がけ、着実にステップアップしていく姿勢を示すといいでしょう。

経理未経験でも評価される資格

最後に、未経験者が経理職への転職を目指す場合に、評価されやすい資格を5つご紹介します。

日商簿記検定

日本商工会議所が実施している日商簿記検定は、経理職において最も重要視される資格の一つです。

3級から1級に分かれていて、特に日商簿記検定2級を取得していると、実務は未経験であっても、企業経理に必要な基礎知識を習得している証明としてアピールできます。

3級は基本的な商業簿記、2級では工業簿記も加わり、より実践的な知識を習得できます。

2級は難易度が上がるので、まずは3級取得を目指し、その後2級にチャレンジするといいでしょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)

FPの資格には、国家資格のFP技能士、民間資格のAFP、国際資格のCFPの3種類があります。

中でも経理職への転職では、有効期限のないFP技能士を取得することをおすすめします。

FP技能士は3級から1級まであり、金融、不動産、保険、税金など、幅広い財務知識を習得できます。

経理部門では、資金運用や財務分析の知識も求められるため、FPの知識は大いに役立ちます。

2級以上を取得すれば、より専門的な財務知識をアピールできるでしょう。

給与計算検定

給与計算実務能力検定試験は、一般財団法人職業技能振興会と一般社団法人実務能力開発支援協会が共同で実施している資格で、給与計算の実務能力を証明できます。

3級から1級まであり、1級では基本的な給与計算から賞与・年末調整まで習得できます。

経理部門では給与計算を担当することも多いので、この資格を取得していると即戦力としての評価につながりやすくなるでしょう。

また、労働法や社会保険の知識も身につけられるため、総務との兼務が多い中小企業での採用にも有利です。

ビジネス会計検定

ビジネス会計検定は、企業の財務諸表に関する知識や分析力を証明できる資格です。

経理担当者はもちろん、営業職や企画職など、様々なビジネスパーソンに役立つ検定として注目されています。

3級から1級まであり、財務諸表の基本的な読み方から、高度な経営分析まで段階的に学べます。

日商簿記検定が帳簿作成など実務的な知識を重視しているのに対し、ビジネス会計検定は財務分析に重点を置いているのが特徴です。

両方の資格を取得することで、経理職に必要な知識をバランスよく習得できるでしょう。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOSは、ExcelやWordなどのマイクロソフトオフィス製品の操作スキルを証明する世界共通の資格です。

経理業務では、特にExcelの高度な操作スキルが求められます。関数やピボットテーブル、マクロといった実務で必要な機能の習熟度を証明できるMOSの資格は、未経験者の強力なアピールポイントになるでしょう。

また、WordやPowerPointなども含めて複数の資格があれば、経理関連の文書作成や報告資料の作成など、幅広い業務に対応できることも示せます。

未経験の経理転職ならとんがりコラボ

この記事では、未経験の経理転職を成功させるために効果的な職務経歴書の書き方を紹介しました。

未経験から経理への転職を成功させるためには、経理職に特化した転職エージェントを利用するのがおすすめです。

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