find your job COLUMN

とんがりコラム

CATEGORY
ARCHIVE

【未経験でも可能】費用を押さえて簿記2級を独学で取得する方法

2024/01/06

資格情報

【未経験でも可能】費用を押さえて簿記2級を独学で取得する方法

簿記の資格を取りたいと思っても、未経験では取得が難しい?そんなことはありません。

全くの異業種で尚且つ経理など一切未経験でも努力次第で十分合格する事が可能です。

合格への近道としてはオンラインスクールや職業訓練校などに通って勉強する方が一般的ではないでしょうか。しかし、どうしても費用が掛かり更に独学での受験となると全て自腹での支払いとなります。

今回は出来るだけ費用を掛けずに自力で簿記2級まで合格する流れについて解説していきます。

受験に関わる費用について

冒頭で触れたオンラインスクールでの費用は各社差がありますが、概ね

 簿記3級・・・数千円~2万円程度

 簿記2級・・・2万円~5万円程度

この金額が高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、メリットとしては

1. 分からない事があれば講師に相談できる

2. 試験合格に特化したスケジュールなので無駄なく勉強できる

独学では分からない事があっても周りに簿記に精通している人がいれば相談出来ますが、中々都合の良い知人は見つけるのが難しいと思います。オンラインスクールなどに通えば回数制限などある場合もありますが、分からない事はその道のプロに相談できるので非常に心強いです。

また、毎回の試験内容を研究して次の試験に出ると予想される問題などを中心に学習していくので、無駄がありません。ここでいう無駄とは、例えばテキストを購入して隅から隅まで読むとどうしてもあまり試験に出ないような事まで覚える事となり効率が悪いです。そのため試験に頻出している問題を把握しているオンラインスクールなどを利用すれば効率良く学習を進める事が出来ます。

デメリットとしてはやはり費用が高額な点です。仮に3級と2級を共に申し込むと最低でも数万円は掛かります。予算に余裕があり、お金を掛けてでも合格をつかみ取りたいのであれば利用するのは問題ありませんが、出来れば余計なお金は使いたくないですよね。

次に受験費用は

 簿記3級・・・3,300円

 簿記2級・・・5,500円

また学習するのにテキストや問題集、試験会場が遠方の場合別途交通費なども掛かります。全て自腹での支払いになると思った以上に膨大な金額になるのが分かるかと思います。そのため少しでも費用を抑える事が大切です。

費用を抑えるためには

費用を抑えるために重要な点はネットを活用する事です。特にYouTubeで「簿記」と検索すると非常に多くの動画が出てきます。中には簿記3級、2級の内容を全て網羅しているものもあり、練習問題や仕訳問題なども数多く存在するので、これらの動画を視聴するだけで十分試験対策が可能です。更に過去問の解説や難しい論点に特化したものもあるので苦手な分野も対策可能です。

また、オンラインスクールなどのサイトを確認すると無料の模擬試験が掲載されている場合もあるので、そちらも印刷して大いに活用していきましょう。

分からない事があればネットで検索すると解説されているサイトなども多くあるのでテキストなども購入する必要がありません。強いて言うならば予想問題集は試験前の調整に使用する程度で構いません(できればネット試験に対応したもの)

手元にテキストがないと不安な方は購入を検討してもいいと思いますが、古本屋やフリマサイトなどで格安のテキストは購入せずに必ず最新のものを購入するようにして下さい。理由としては、簿記の試験範囲は定期的に変更する事があり、過去で出題された範囲外の内容が記載してある可能性が高いです。このことを知らずに購入すると試験範囲外の勉強をする事につながるので非常に効率が悪くなります。

ここまで費用を抑える事が出来れば最低限の受験費用だけで試験に臨む事が出来ます。調べても分からない事やどうしても相談したい事などあれば、TwitterやInstagramで簿記の情報を発信している方やYouTubeのコメント欄で質問してみると返事が来る事もあるので参考にしてみて下さい。

具体的な勉強の流れ

簿記2級を目指している方は必ず3級を取得して順番に取得して下さい。2級の範囲は3級の内容を把握している事が大前提なので、3級の内容が分からないと全く歯が立ちません。時間は掛かりますが、まずは3級の合格を目指しましょう。

簿記3級について

まず、3級の内容を一通り動画で解説しているものを視聴します。テキストを購入している場合はテキストを読んでも構いません。ここでは全ての内容を把握しなくても問題ありません。重要なのは全体像を把握して簿記とは何かを理解する事が大事です。

2週目は1週目で理解できなかった部分を再度視聴します。大体の内容を理解するのに2週間程度を目安にインプットを終わります。

次に実際に問題を解いていきますが、3級は仕訳を完璧に出来れば合格に大きく近づきます。試験問題の約半分は仕分け問題で、残りの問題は決算整理に関わる財務諸表の作成などですが、こちらも基本的には全て仕分けをして解く問題なので仕訳が全てと言っても過言ではありません。

この仕訳についてもYouTubeの動画で仕訳問題だけ練習できるものやブログなどで問題を作成している方、他には無料の仕訳問題アプリなどもあるので、3週目以降は仕訳をメインに解いていきます。

3級は大きく分けて3つの問題があり

1. 仕訳問題

2. 商品有高帳や総勘定元帳の作成、穴埋め問題など

3. 財務諸表の作成

仕訳を完璧に出来れば仕訳

問題と財務諸表の作成まで解くことが出来ます。ここまでで7割近く点数を取る事が出来ます。

優先度はやや低いですが余裕があれば2問目の対策も行っていきましょう。商品有高帳と総勘定元帳は2級でも出てくる内容なので出来れば3級のうちにマスターしておくといいでしょう。

問題を解く期間は2週間としてトータル1ヵ月掛ければ無理なく受験に臨む事が出来ると思います。

簿記2級について

2級は基本的には3級の内容の上位的な位置ですが、難易度が非常に高く、商業簿記以外に工業簿記も学習しなければいけません。しかも問題数も多く、試験時間も90分と長くなってますが、時間内に全ての問題を解いて見直しする時間もないくらい多いです。

ですが、しっかり対策をして臨めば決して無理な試験ではありません。

まず勉強の流れは3級と同様にインプット作業から入りますが、範囲が広く内容も濃いので中々覚える事に苦労すると思います。3級は2週間を目安に学習しましたが、2級はその倍以上の1.5ヵ月~2ヵ月程度を目安にじっくり勉強していきましょう。内容的に商業簿記の方が全体的な難易度が高いので、先に工業簿記をじっくり勉強していくとスムーズに進める事が出来ます。

2級商業簿記

次に問題を解いていきますが、こちらも仕訳問題はもちろん重要ですが、2問目に出てくる

 連結会計

 株式資本等変動計算書

 銀行勘定調整表

この3つのうちどれが出題されても解けるように勉強をしておくのがベストです。特に連結会計だけ極端に難易度が高いですが、こちらは完璧に解かなくても部分点を獲得できるので空白だけは絶対に作らないようにしましょう。

3問目は3級と同じく財務諸表の問題ですが、こちらも部分点を獲得できるので途中で計算を間違えても一度最後まで解いて最後に見直しをします。

商業簿記に関しては満点を狙う必要はなく、確実に点数を取れる部分で稼ぐことが大切です。その分次の工業簿記は是非満点を取るくらいのつもりで挑んでください。

2級工業簿記

工業簿記の1問目は仕訳問題が出題されて、2問目以降に総合原価計算や予定配賦の問題などが出題されます。特に総合原価計算の問題は工程別や等級別、度外視法や追加投入など覚える事が多いですが、どのような問題が出ても解ける様に何度も繰り返して問題を解いて下さい。

最後には標準原価計算や全部原価計算、CVP分析など出題されますが、ここも配点が大きいのでしっかり問題を解いていきます。CVP分析は解き方さえ分かればすぐに答えが分かるレベルなので、もし出題されれば確実に点数を取っていきましょう。工業簿記満点を取るくらいの気持ちで臨んで下さい。

問題を解く期間は約1ヵ月程度を目安にインプットから合計3ヵ月での合格を目指しましょう。

まとめ

簿記の商材は世の中に数多くあり、それらを活用すれば合格に近づくかもしれませんが、少し知恵を使えば余計な費用を掛けずに未経験でも合格は可能です。

簿記の試験は決して簡単ではありませんが、取得する事が出来れば就職や転職はもちろん、独立する時のお金の管理などでも非常に役に立つ資格なので、是非合格目指して頑張って下さい。

コラム一覧へ戻る

RECOMMENDED COLUMN おすすめコラム

  • 企業担当者様へ
  • 友だち追加